レーザー脱毛とはどんな脱毛法か

従来のレーザー脱毛に比べ「痛くない」というのが売りのVIAMの脱毛法。ではレーザー脱毛とはどういうものなのか?今後人にVIAMを勧めたりすることがあったとき、知っておいて損はない知識として持っておきましょう。
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医療レーザー脱毛の仕組み
医療レーザー脱毛とは、医療用の特殊なレーザーを肌に照射することで、毛が生えなくなるよう脱毛処理する施術です。医療なのでクリニックでないと施術できません。
医療レーザー脱毛では、黒い色素(メラニン)に反応する波長のレーザーを照射し、レーザーの光エネルギーを熱に変えることによって脱毛を促します。詳しく見ていきましょう。
①肌にレーザーを照射する
まずは、前もって毛を剃った肌にレーザーを照射します。 レーザーを照射すると、毛穴に残った黒い毛に熱が吸収され、毛根に集中します。レーザーは黒い毛のみに反応するので、表皮や周辺の細胞を傷つけることはありません。 …
とはいうものの、ここでレーザー脱毛の最大のデメリット「痛み」が発生するわけです。
②毛を生やす機能を破壊する
毛根に集中した熱は、毛穴の奥にある毛を生やす組織(毛母細胞・毛乳頭)を破壊します。これが一度破壊されると新たな毛が生まれなくなるわけです。要は高熱により発毛組織を破壊するということです。そりゃ痛いというか熱いですよね。
③毛が抜け落ちる
毛の根元の発毛組織が破壊されると、残った毛が1~2週間ほどで自然に抜け落ちます。 発毛組織が破壊された毛穴からは、毛が再生することはないため、永久脱毛が可能と言われています。
レーザー脱毛の特徴や問題点
永久脱毛できるならそれでいいじゃんと思うかもしれませんが、事はそう簡単ではありません。それで本当にいいならレーザー脱毛以外の脱毛法はとっくに駆逐されているはずです。ここではレーザー脱毛の特徴や問題点について見ていきましょう。
①レーザー脱毛は意外に新しい技術
世界初のレーザー脱毛機が登場したのは、1996年。生まれてからまだ24年ほどしか経っていないんですね。歴史自体が浅いので、脱毛効果の持続性を何十年にわたって調査した症例データは集まっていないということです。
②正確には「永久脱毛」ではない
レーザー脱毛は永久脱毛効果が認められていると言われていますが、言葉通り永久というわけではありません。どういうこと?と思われるでしょうが、アメリカの団体から定義されている永久脱毛とは以下のようなものです。
米国電気脱毛協会(American Electrology Association)の定義
→最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下の状態
FDA:アメリカ食品医薬品局(Food&Drug Administration)の定義
→3回照射後、半年経過した時点で67%(三分の二)以上の毛が減っている状態
要するに、永久にムダ毛が生えてこないとは定義されていないのです。
さらに、ここ日本ではまだ明確に定義されていないというのが現状です。
③とにかく痛い!
何度も言っていますが、最大のデメリットは「痛い」こと。
痛い痛い言うけどどの程度やねん!と言うのが正直な疑問かと思いますが、それこそ「途中で通うのを止めてしまう」くらい痛いようです。それでなくては、それこそレーザーでいいじゃんっていう話ですし(効果や値段はとりあえず置いておいたとしても)、実際にレーザー脱毛以外の脱毛法が模索されたりはしないですよね。
個人差はもちろんあるようですが、少なくとも脱毛のプロですら痛かったと言っているのですから激しい痛みを感じる可能性は少なくないでしょう。
④すべての人、すべての毛に対応できるわけではない
これはご存じの方もいらっしゃると思いますが、レーザー脱毛は根本的に「黒い色に反応する」という仕組みであるため、金髪や白髪には対応できません。
また、肌自体にダメージを与えてしまうため、黒い肌には照射できません。同じ理由でほくろのある部位にも使用できませんし、VIOにも場合によっては使用できないことがあります。
上記のような理由によって、金髪の人が多い地域や黒人の人が多い地域ではレーザー脱毛はあまりメジャーな脱毛方法ではないのです。
⑤1回で脱毛できるわけではない
先に言っておきますが、これはレーザー脱毛だけのデメリットではなく他の脱毛法も同じです。ですが「レーザー脱毛なら1回で永久にツルツルに!」と勘違いしている人がいるかもしれないので記しておきます。
1回で脱毛完了できない理由は「毛周期」にあります(毛周期に関しては他のページでも説明します)。毛周期とは毛が生え変わるサイクルですが、成長期→退行期→休止期というサイクルの中でレーザーに反応してくれるのは成長期の毛だけなのです。
では成長期の毛の割合はというと、全体の約15~20%ほどしかありません。つまり1回の脱毛で処理できる毛は最大でも20%ほどということになります。
上記の理由により、短い間隔で何度も通っても効果は薄くなります。そのため、平均で1.5~2ヵ月での照射の間隔で施術を受ける必要があり、通う回数は部位にもよりますが最低でも6回~8回は必要です。